魔界の華は夜に咲く
「お楽しみ中、失礼いたします。アルヴァン到着いたしました」


部屋に響き渡る程圧のある声が聞こえ、振り返るとアルヴァンが魔王の背後に跪いていた。


「うん、ご苦労」


魔王に挨拶を済ませるとアルヴァンはセンジュの方へと向かい礼儀正しく挨拶をした。


「本日は姫君の護衛を仰せつかりました。どうぞよろしくお願いいたします」


「あ・・はい。よろしくお願いします」


_凄いかしこまり方。ちゃんと見ると真面目そうな人だな。映画で見た軍人さんみたい。



しかしもやもやと脳裏に浮かぶのは初めての晩餐会の夜だ。
センジュの唇をいち早く奪ったのはアルヴァンだったからだ。


_あの時はお酒が入ってたから酔ってたのかもしれない。うん、そういう事にしておこう。


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