魔界の華は夜に咲く
「じゃ、センジュ。パパはまた仕事に行ってくるよ」

「あ・・うん。いってらっしゃいパパ」


きゅんっ
魔王の眼が輝いた。


「はぁー。娘がいるっていいなー!どんなキツイ仕事も頑張れるね」

「・・さようで」


ニコニコしながら手を振る魔王の背後をフォルノスが付き添いながら歩く。


「ではアルヴァン、姫を頼む」

「ああ、わかっている」


フォルノスとアルヴァンはお互い目を合わせると軽く頷いた。
アイコンタクトで何かを伝えた様だ。


「では姫君、行こうか」

「え?何処へ?」

「訓練所だ」

「・・・あ、はい」


フォルノスから力の確認を引き継いだらしい。
センジュは連れられて訓練所へと赴いた。


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