魔界の華は夜に咲く
「じゃ、センジュ。パパはまた仕事に行ってくるよ」


「あ・・うん。いってらっしゃい」


きゅんっ

魔王の眼が輝いた。


「娘がいるっていいなー!どんなキツイ仕事も頑張れそうだ」


「さようで」


魔王の背後をフォルノスが付き添いながら歩く。


「アルヴァン、頼んだぞ」


「ああ、わかっている」


フォルノスとアルヴァンはお互い目を合わせると軽く頷いた。


「では姫君、行こうか」


「え?何処へ?」


「訓練所」


「・・・あ」


フォルノスから力の確認を引き継いだらしい。

センジュは連れられて訓練所へと赴いた。


< 90 / 289 >

この作品をシェア

pagetop