魔界の華は夜に咲く
「きっとセヴィオを否定するだろうと思ってたから。予想外で驚いた」


「そうですか・・」


_だからってキスしていい事にはならないんだけど。



「そんな顔するな。そろそろ・・」


カーテンが開くとウエイトレスが大皿を持ってきた。


「うわっ・・」


「特製パンケーキでございます」


大皿に3段のスフレパンケーキ。ホイップバターとラズベリーソース、チョコレートも乗っている。


「甘いものは好きだよな?」


「は、はい・・」


_凄く美味しそう!!でも大きすぎる。こんなに巨大なパンケーキは見た事ないや。



センジュの驚いた顔を見てアルヴァンはとても楽しそうだ。


「ハハハ、流石に全部は無理だろうと思ってるよ。一緒に食べよう」


「あ、はい」



アルヴァンは綺麗に切り取りセンジュの小皿へと移した。


「召し上がれ」


「い、頂きます」



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