私が生涯1番愛する人
過去の恋
「新しい恋かぁ…」
そう…この頃の私は、半年前に付き合っていた彼の事をズルズルと引きずっていた。
「もう次の恋してもよくない?」
机にうなだれていた私の頭の上で声がした。
確かに、前の彼とは、そんなに長い付き合いではなかったし、ぶっちゃけ、"手もつながなかった"超清純な交際だったから、何を引きずっていたのか、今となってはわからないのだが…
「のりが見つけたら私も見つける」(笑)
そう言った私に苦笑いで返した。
彼女もまた、過去の恋を引きずっていた一人なのだ。
「私はまだいいと!」
そんな話しをしながら、今日も図書室へ向かう…(私達の頃は生徒会室が無く、図書室や三年生の先輩のクラスが活動の場となっていた)
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