私が生涯1番愛する人

失恋

手紙を渡してから2日。
先輩は何もなかったように接してくれる。
今の私にはそれだけが救い。
事情を知るのりは、少しイライラしているようだけど、私にはこのままで十分だ。そして…この日の放課後、掃除当番だった私とのりは昇降口付近の掃除をしてた。
すると、先輩登場。
なんか話し難くて、ぺこりと頭をさげると、笑って大きく手をふって帰って行った…
返事を聞かずに済んだ安心感と少し淋しさを思いながら、後ろ姿を見送っていると…
「おーい」
先輩が振り返って、私を呼んでいる。
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