翔んでアルミナリア
天井のおそらくは中央部に、巨大なガラス細工のような物体が嵌まっていたのだ。
透度が高く、ダイヤモンドのブリリアントカットのような各切子面に加工されている。
おそらく太陽の光がその内部で乱反射を繰り返し、室内を明るく輝かせる仕組みのようだ。
どうすればあんな巨大な…つかのま拘束されている痛みも忘れるほど、宮殿の意匠の精緻さと豪奢さに圧倒されてしまった。
これが———アルミナリア帝国の宮殿。
部屋一つだけで帝国の強大さの片鱗が見てとれる。
衝撃続きだけれど、今大テーブルに並んでわたしたちを見据えている面々は更なる衝撃だった。
…ほとんど主要キャラなんじゃ? こんなのあり?
ちらりと視線を蓮くんに送ると、彼も戸惑ったような表情を返してくる。
中央に座し、「ご苦労」と発したのは、アルミナリア帝国の皇帝リュシウスその人だろう。
名前に思いっきり竜が入っているところが分かりやすい。
燃えるような赤い髪に、鋭い眼光、そして内からにじむ威厳をまとった若干二十一歳の皇帝…と蓮くんから聞いた話を思い出す。
透度が高く、ダイヤモンドのブリリアントカットのような各切子面に加工されている。
おそらく太陽の光がその内部で乱反射を繰り返し、室内を明るく輝かせる仕組みのようだ。
どうすればあんな巨大な…つかのま拘束されている痛みも忘れるほど、宮殿の意匠の精緻さと豪奢さに圧倒されてしまった。
これが———アルミナリア帝国の宮殿。
部屋一つだけで帝国の強大さの片鱗が見てとれる。
衝撃続きだけれど、今大テーブルに並んでわたしたちを見据えている面々は更なる衝撃だった。
…ほとんど主要キャラなんじゃ? こんなのあり?
ちらりと視線を蓮くんに送ると、彼も戸惑ったような表情を返してくる。
中央に座し、「ご苦労」と発したのは、アルミナリア帝国の皇帝リュシウスその人だろう。
名前に思いっきり竜が入っているところが分かりやすい。
燃えるような赤い髪に、鋭い眼光、そして内からにじむ威厳をまとった若干二十一歳の皇帝…と蓮くんから聞いた話を思い出す。