翔んでアルミナリア
「蓮の花って、水生植物だから間近で見るの初めてかも。綺麗な花だね」
カリンガ固有というから、この世界オリジナルの蓮なんだろうか。花弁が透きとおるように美しい。
あげる、と花を渡される。
「いいの? ありがと。ドライフラワーにしてみようかな」
「元の世界に戻ってもさ、導力が使えるままだといいな」
空に目を向けて蓮くんがつぶやく。
戻れることを前提に話ができる蓮くんがうらやましくて、頼もしい。
わたしもしっかりしないとな、蓮の花を手のひらに包んで、あらためてそう思った。
まずは、二ヶ月ほどまでに後宮で起こったという事件について聞ける人に聞いてみよう。
なんの役に立つのか、元の世界に戻る手がかりになるかは分からない。それでも自分にできることをやっていこう。
カリンガ固有というから、この世界オリジナルの蓮なんだろうか。花弁が透きとおるように美しい。
あげる、と花を渡される。
「いいの? ありがと。ドライフラワーにしてみようかな」
「元の世界に戻ってもさ、導力が使えるままだといいな」
空に目を向けて蓮くんがつぶやく。
戻れることを前提に話ができる蓮くんがうらやましくて、頼もしい。
わたしもしっかりしないとな、蓮の花を手のひらに包んで、あらためてそう思った。
まずは、二ヶ月ほどまでに後宮で起こったという事件について聞ける人に聞いてみよう。
なんの役に立つのか、元の世界に戻る手がかりになるかは分からない。それでも自分にできることをやっていこう。