綺桜の舞う
「……無理、病んだ」
「えっちょ、や、ごめんごめんっ」
「嘘だよ。嘘だけど……まぁ、次したら誰かの息の根が止まる」
「……物騒だよ」


俺はベッドに座る叶奏を押し倒してそのまま横に寝る。
叶奏を抱きまくらにして寝る体勢に入る。


「ねむ」
「寝不足?」
「いや、薬」
「お昼寝する?」
「……ん」


最近は伊織にちゃんと病院ぐらい行けって言われて、まぁそれなりの頻度でちゃんと行ってる。
まぁ疾患だらけの俺の体に薬が出ないはずもなくて最近は毎日眠い。
まぁでも、最近は昔より調子がいい、らしいし、病院でもそれなりに数値は安定してるって言われた。
何の数値かは知らんが。


誰のおかげか、って聞かれたら明白な気もするけど、まぁ当の本人にストレスも山ほど運んでこられてるからどっこいどっこいな気もする。


とにかく、俺の腕の中で俺より先にとっとと眠りにつくようなやつに不安を覚えないはずがない。
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