綺桜の舞う
17.夜桜の世界
「ようやく俺たちも防衛準備が整ったってことで、そちらでお世話になってたおてんば娘2人はこっちで引き取らせてもらうね」
「お疲れ様だね〜。こっちとしても楽しかったからちょっと寂しいけど」
「あぁ、まぁ蛍は通い詰めるかもだけど」


朔は拗ねに拗ねてふて腐れつつも自分の隣に座る蛍ちゃんを見る。
蛍ちゃんもちらっと朔の方を見る。
……数秒、見つめ合う時間。


「……あとでアイス買ってやる」
「……約束」


和解した。


「で、うちの副総長とそちら様の総長はいつの間に、どこに消えたんでしょうか」


にっこりと疑問を落としてみる。
いや、遊びに来てるからあの2人がどこで何してようと怒ることはしないんだけど。


……え、普通、来て早々のところで姿消す?
不安にならない?
え、俺ちょっと過保護だよ?
湊いなくなったらモンスターペアレントだからね?俺。
族3つくらいなら1人で潰すよ?
それくらいの自信あるよ?
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