綺桜の舞う
「あっあっ、そんないいもんじゃないよ?
私強くないし……」
「でも総長に……っ」
「はーいだまろーね!俺の黒星を掘り返さないの。
怒るよ」
興奮気味に語る常駐虫たちを無理やり制す伊織。
バイクに乗って乱れた髪を手櫛で無理やり整えながら、ムッとした顔。
「あっ、バイクある!誰の?」
「あっ、これは夕さんが免許取ったら乗るやつです!
俺らが定期的にメンテナンスしてるんす!」
「あらあら、夕のか」
既に人に揉まれすぎて、倉庫の隅っこで同じく隅っこが好きな常駐虫とお話ししている蛍に対して、姫野はずっと喋っている。
「ん?叶奏ちゃん、夕のこと知ってんの?」
「うん。幼なじみなの」
夕は綺龍の幹部メンバーの中で唯一の中学生。
現在絶賛受験生。
俺らと同じところに来ようと真面目に勉強してる。
ちなみにクソほど頭がいい。
「2人とも、上行こっか〜」
私強くないし……」
「でも総長に……っ」
「はーいだまろーね!俺の黒星を掘り返さないの。
怒るよ」
興奮気味に語る常駐虫たちを無理やり制す伊織。
バイクに乗って乱れた髪を手櫛で無理やり整えながら、ムッとした顔。
「あっ、バイクある!誰の?」
「あっ、これは夕さんが免許取ったら乗るやつです!
俺らが定期的にメンテナンスしてるんす!」
「あらあら、夕のか」
既に人に揉まれすぎて、倉庫の隅っこで同じく隅っこが好きな常駐虫とお話ししている蛍に対して、姫野はずっと喋っている。
「ん?叶奏ちゃん、夕のこと知ってんの?」
「うん。幼なじみなの」
夕は綺龍の幹部メンバーの中で唯一の中学生。
現在絶賛受験生。
俺らと同じところに来ようと真面目に勉強してる。
ちなみにクソほど頭がいい。
「2人とも、上行こっか〜」