綺桜の舞う
でも。
……帰ろかな。
気分的に。心、痛い。
私は諦めて立ち上がる。
「夜遅くにごめんね、帰る」
「……そ」
無駄に声が震えてしまって、いつもの陽向だったらどうしたの、って言ってくれるのに、大丈夫?とか、沙彩ちゃんって名前呼んでくれるのに。
……はぁ、しんど。
私は玄関で靴を履く。
今から帰るのもアレだし、というか病んじゃいそうだし。
今から叶奏の家行ってもいいだろうか。
それとも湊くんの寝る時間に合わせてもう寝ちゃってるかな?
大人しく帰った方が身のため?
と、ぎゅっと背中に温もり、陽向が背中に抱きついてきた。
「……ごめんなさい、帰んないで」
「陽向?」
「あの、ちゃんとお話ししたい、から……帰んないで」
何故か陽向が号泣。
いや、泣きたいのは私……いや、陽向で合ってるのか。
私は陽向の手を握って振り返る。
ちょっと陽向の方が小さい。
……帰ろかな。
気分的に。心、痛い。
私は諦めて立ち上がる。
「夜遅くにごめんね、帰る」
「……そ」
無駄に声が震えてしまって、いつもの陽向だったらどうしたの、って言ってくれるのに、大丈夫?とか、沙彩ちゃんって名前呼んでくれるのに。
……はぁ、しんど。
私は玄関で靴を履く。
今から帰るのもアレだし、というか病んじゃいそうだし。
今から叶奏の家行ってもいいだろうか。
それとも湊くんの寝る時間に合わせてもう寝ちゃってるかな?
大人しく帰った方が身のため?
と、ぎゅっと背中に温もり、陽向が背中に抱きついてきた。
「……ごめんなさい、帰んないで」
「陽向?」
「あの、ちゃんとお話ししたい、から……帰んないで」
何故か陽向が号泣。
いや、泣きたいのは私……いや、陽向で合ってるのか。
私は陽向の手を握って振り返る。
ちょっと陽向の方が小さい。