綺桜の舞う
……自分で俺より上手いって言っただけあるなって思う。
ふと、俺のポケットが震える。
電話。夕から。
「もしもし」
『あ、伊織が襲われた。相手は鬼王。今度は叶奏じゃなくて、夜桜と綺龍狙い。詳しいことはまだわかんないけど、裏で糸引いてる奴がいるっぽい』
いつも通りの冷静さで、パソコンのカチカチと言う音が聞こえる。
……。
「……一応聞くけど、他に怪我したのは?」
『いない。1人で歩いてたとこ囲まれたみたい。
怪我はそんなにひどくない。一応伊織が全部負かしたみたいだし』
「了解」
『今日は倉庫泊まってってことで』
「ん、わかった」
俺は電話を切る。
叶奏の方を見ると真面目に練習中。
打ち合わせを重ねつつ、しっかりとやることやってる。
……叶奏に、動揺はさせられない、か。
ましてや襲われたのは伊織。
いくら一度顔を合わせたからと言って鬼王もなかなかなことをしてきたわけだ。
ふと、俺のポケットが震える。
電話。夕から。
「もしもし」
『あ、伊織が襲われた。相手は鬼王。今度は叶奏じゃなくて、夜桜と綺龍狙い。詳しいことはまだわかんないけど、裏で糸引いてる奴がいるっぽい』
いつも通りの冷静さで、パソコンのカチカチと言う音が聞こえる。
……。
「……一応聞くけど、他に怪我したのは?」
『いない。1人で歩いてたとこ囲まれたみたい。
怪我はそんなにひどくない。一応伊織が全部負かしたみたいだし』
「了解」
『今日は倉庫泊まってってことで』
「ん、わかった」
俺は電話を切る。
叶奏の方を見ると真面目に練習中。
打ち合わせを重ねつつ、しっかりとやることやってる。
……叶奏に、動揺はさせられない、か。
ましてや襲われたのは伊織。
いくら一度顔を合わせたからと言って鬼王もなかなかなことをしてきたわけだ。