綺桜の舞う
「どこか行きたいとこは?」
「んん……私のシフトまで1時間くらいしかないから、なんか食べときたいな〜……」
叶奏は俺の手をムギュムギュと握りながら教室を覗いて歩く。
「あっ、唐揚げ!」
「並ぶ?」
「うん」
叶奏は意気揚々と最後尾へ。
イベントごと、ってこともあって。
バチバチメイク、髪はくるくるだし。
クラスの出し物もあってか、異装届けを出したらしく、がっつり髪の毛の色が茶色。
1日染めだから、今日は髪触らないでって言われた。
これあれだよなぁ。
倉庫帰ったら落とすの手伝ってって言われんだよな、きっと。
……ていうか。
「人につけといて、自分がつけられたキスマ消すのはどうかと思う」
「……だって人前に立つのに……恥ずかしいもん」
叶奏はむぅっと口を尖らせて、首の辺りを触る。
ポニテさせないために、髪の毛下ろしたら見えない位置につけたのに。消されたら意味ね。
「んん……私のシフトまで1時間くらいしかないから、なんか食べときたいな〜……」
叶奏は俺の手をムギュムギュと握りながら教室を覗いて歩く。
「あっ、唐揚げ!」
「並ぶ?」
「うん」
叶奏は意気揚々と最後尾へ。
イベントごと、ってこともあって。
バチバチメイク、髪はくるくるだし。
クラスの出し物もあってか、異装届けを出したらしく、がっつり髪の毛の色が茶色。
1日染めだから、今日は髪触らないでって言われた。
これあれだよなぁ。
倉庫帰ったら落とすの手伝ってって言われんだよな、きっと。
……ていうか。
「人につけといて、自分がつけられたキスマ消すのはどうかと思う」
「……だって人前に立つのに……恥ずかしいもん」
叶奏はむぅっと口を尖らせて、首の辺りを触る。
ポニテさせないために、髪の毛下ろしたら見えない位置につけたのに。消されたら意味ね。