綺桜の舞う
まぁなんだかんだ。
こういう作り物のセットとか役者とか、気になってしまうすごく裏方思考な人間だから。
「俺は入りたい」
「えっ……本気なの?」
「だめ?」
「……い、よ?」
そして5分後、俺は叶奏を号泣させた。
「うぅぅぅ〜〜〜怖いじゃんユキの嘘つきいいい」
「ごめん、そんな怖がりだと思ってなかった」
結局、叶奏を抱き上げて教室に運ぶという醜態。
恥ずかしいったらない。
すれ違う人に死ぬほど見られてるし、一般の方も出入りしてるから、今時のガキどもは所構わず盛ってるとか思われてるんだろう、きっと。
ただ、泣かしたのは俺だし。
ここまできて下ろすわけにもいかないし。
雪兎には「叶奏はカブトムシで大号泣したことあるから」なんで笑われた。
あいつ一生許さない。
「ごめんなほんと。もう泣かなくていいから。ごめん」
「うぅ〜〜」
「なんでもしてやるからとりあえず泣き止んで歌ってきな?」
こういう作り物のセットとか役者とか、気になってしまうすごく裏方思考な人間だから。
「俺は入りたい」
「えっ……本気なの?」
「だめ?」
「……い、よ?」
そして5分後、俺は叶奏を号泣させた。
「うぅぅぅ〜〜〜怖いじゃんユキの嘘つきいいい」
「ごめん、そんな怖がりだと思ってなかった」
結局、叶奏を抱き上げて教室に運ぶという醜態。
恥ずかしいったらない。
すれ違う人に死ぬほど見られてるし、一般の方も出入りしてるから、今時のガキどもは所構わず盛ってるとか思われてるんだろう、きっと。
ただ、泣かしたのは俺だし。
ここまできて下ろすわけにもいかないし。
雪兎には「叶奏はカブトムシで大号泣したことあるから」なんで笑われた。
あいつ一生許さない。
「ごめんなほんと。もう泣かなくていいから。ごめん」
「うぅ〜〜」
「なんでもしてやるからとりあえず泣き止んで歌ってきな?」