綺桜の舞う
「なぁ、一応聞くけど、叶奏にどんな用事?」
この声の主の次に。
ハッとする。
急に、教室に、おぞましい声が聞こえたから。
顔を上げると叶奏ちゃんの奥に、叶奏ちゃんの、彼氏。
「……っ、」
「別に、族同士のケンカで何しようと知らないけど、叶奏に危害加えるようなら話は別」
「……違います。そういうの、ボクは興味ないので」
あぁ、どうしよう。怖い。
不安になる。
この人の雰囲気、父親を思い出して、怖い。
「湊くん、私何もされてないから大丈夫」
「じゃあなんの話してた?」
「向こうの総長さんからの、宣戦布告を聞いたかな」
うっすら総長の表情を浮かべて彼の手を取る。
行こ?と言って、半ば強引に教室を出て行った。
『来週、行きます』
確かに、宣戦布告はしたけれど。
この声の主の次に。
ハッとする。
急に、教室に、おぞましい声が聞こえたから。
顔を上げると叶奏ちゃんの奥に、叶奏ちゃんの、彼氏。
「……っ、」
「別に、族同士のケンカで何しようと知らないけど、叶奏に危害加えるようなら話は別」
「……違います。そういうの、ボクは興味ないので」
あぁ、どうしよう。怖い。
不安になる。
この人の雰囲気、父親を思い出して、怖い。
「湊くん、私何もされてないから大丈夫」
「じゃあなんの話してた?」
「向こうの総長さんからの、宣戦布告を聞いたかな」
うっすら総長の表情を浮かべて彼の手を取る。
行こ?と言って、半ば強引に教室を出て行った。
『来週、行きます』
確かに、宣戦布告はしたけれど。