綺桜の舞う
「みんなで、無事に帰って、みんなの居場所を守り抜くって。
無茶な戦いするより、確実に潰していきたい。
殺気と、今までに見た人数的に、これ以上奥には幹部も雑魚もいない。薫風と、叶奏ちゃん、居てもチラホラくらいだと思う。
湊にはしんどい思いさせるかもだけど、絶対俺たちより陽向の方が先に上着くから。……信頼してる、陽向も、お前のことも、叶奏ちゃんのことも」
伊織はそう言って、雪兎と顔を見合わせて走り出した。
奥へ繋がる道がみるみるうちに広がる。
「俺も、お前のこと信じてる。
あんずのことちゃんと落とせよ」
「……当たり前でしょ、ばーか」
俺は、叶奏の元へ駆け出した。
頭を掠める少しの希望だけを握りしめて、俺は奥に向かった。
無茶な戦いするより、確実に潰していきたい。
殺気と、今までに見た人数的に、これ以上奥には幹部も雑魚もいない。薫風と、叶奏ちゃん、居てもチラホラくらいだと思う。
湊にはしんどい思いさせるかもだけど、絶対俺たちより陽向の方が先に上着くから。……信頼してる、陽向も、お前のことも、叶奏ちゃんのことも」
伊織はそう言って、雪兎と顔を見合わせて走り出した。
奥へ繋がる道がみるみるうちに広がる。
「俺も、お前のこと信じてる。
あんずのことちゃんと落とせよ」
「……当たり前でしょ、ばーか」
俺は、叶奏の元へ駆け出した。
頭を掠める少しの希望だけを握りしめて、俺は奥に向かった。