綺桜の舞う
……なんで、だろう。
急に。
今まで、そんなの、言ったことなかったのに。
……一緒に、いたくなくなったのか。
飽きちゃった、とか。
「飽きたわけじゃない。
ただ、本来あるべき距離になろうって話」
「……な、んで?一緒にいるの、嫌なの?」
蛍の気持ちを呼んだみたいに言葉を紡いでくれる朔に、結局話の流れについていけない蛍は詰め寄ってしまう。
「違うって。
今回の話、俺も反省した。
いつも一緒にいるから、蛍のこと全部理解してるって慢心してた。
でも、そうじゃないってことも気づいた。
一番近くにいたから、依存しすぎたんだよ、俺たち。
周り見えなくなって、お互いのことしか見てなくて。
他の俺たちに干渉してる要素を見れてなかった。
だから俺は、蛍と叶奏との関係とか、薫風との関わりとか、全く感じ取ることもできなかった。
離れてみて、わかることもあるんじゃないかって思ったんだよ。
……蛍も、もともと家が嫌いだったわけじゃないだろ」
急に。
今まで、そんなの、言ったことなかったのに。
……一緒に、いたくなくなったのか。
飽きちゃった、とか。
「飽きたわけじゃない。
ただ、本来あるべき距離になろうって話」
「……な、んで?一緒にいるの、嫌なの?」
蛍の気持ちを呼んだみたいに言葉を紡いでくれる朔に、結局話の流れについていけない蛍は詰め寄ってしまう。
「違うって。
今回の話、俺も反省した。
いつも一緒にいるから、蛍のこと全部理解してるって慢心してた。
でも、そうじゃないってことも気づいた。
一番近くにいたから、依存しすぎたんだよ、俺たち。
周り見えなくなって、お互いのことしか見てなくて。
他の俺たちに干渉してる要素を見れてなかった。
だから俺は、蛍と叶奏との関係とか、薫風との関わりとか、全く感じ取ることもできなかった。
離れてみて、わかることもあるんじゃないかって思ったんだよ。
……蛍も、もともと家が嫌いだったわけじゃないだろ」