綺桜の舞う
「……そっか」
「ごめんね……また、泊まりに来ていい?」
「いつでもいいよ」


それにしても、広い部屋で、綺麗に整頓されてて……男の子の家とは思えない。


「……テレビないね」
「ないよ」
「寂しくない?」
「いつもすごい静かだよ」


今までは、お城で寝泊まりしていたらしいユキだけど、最近お部屋を借りたらしい。
お父様のお金。


まぁでも、必要なもの以外は何もないし、大きなお家の無駄遣い。


「……テレビとかゲーム持ってきたら置いてくれる?」
「いいけど……なんで?」
「一緒にテレビみたい」
「……ホラー映画借りてくる」
「絶対やだ」


どうしてこうもボクのやなのを知ってるんだろうか。
ボクが一般的に嫌いなものは嫌いなのかな?


「ゲームは?」
「一緒にする」
「対戦系なら罰ゲーム希望」
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