綺桜の舞う
そんな日々が1週間。
ろくに睡眠も取れないで食事回数も曖昧で、明らかに体調がおかしくなって来た頃。
惨劇の抗争があっけなく終わりを告げたように、俺たちの緊張状態もあっけなく、解けた。
「……は?赤蜘蛛が、潰れた?」
「……らしい」
突然、くるなって言っていたのにやってきた夕が1番最初に言った言葉はそれだった。
「伊織、なんかした?」
「いや、なんも?てかそもそも2000人なんか、そんな簡単に潰せないでしょ?
……一応、確認行かせるわ」
「あぁ……」
何が、起こった?
ほんとに、何が起こったんだ?
一晩で、2000の軍勢が潰れるなんてこと、あるか?
なんの気配もなしに、突然。
こんなの、だって……可能性は、無きにしもあらず、だけど。
まだ朝の6時、伊織は慌てて下に駆け下りていく。
確認が取れたのは1時間後、赤蜘蛛の倉庫は倒れた人間たちのみ、既に倉庫としての効力を失ったそこには、意識のある人間なんて、いなかったらしい。
ろくに睡眠も取れないで食事回数も曖昧で、明らかに体調がおかしくなって来た頃。
惨劇の抗争があっけなく終わりを告げたように、俺たちの緊張状態もあっけなく、解けた。
「……は?赤蜘蛛が、潰れた?」
「……らしい」
突然、くるなって言っていたのにやってきた夕が1番最初に言った言葉はそれだった。
「伊織、なんかした?」
「いや、なんも?てかそもそも2000人なんか、そんな簡単に潰せないでしょ?
……一応、確認行かせるわ」
「あぁ……」
何が、起こった?
ほんとに、何が起こったんだ?
一晩で、2000の軍勢が潰れるなんてこと、あるか?
なんの気配もなしに、突然。
こんなの、だって……可能性は、無きにしもあらず、だけど。
まだ朝の6時、伊織は慌てて下に駆け下りていく。
確認が取れたのは1時間後、赤蜘蛛の倉庫は倒れた人間たちのみ、既に倉庫としての効力を失ったそこには、意識のある人間なんて、いなかったらしい。