綺桜の舞う
13.丸山成の話
「どうしたの?こんなとこに呼び出して」
にっこり笑って見せると、弱々しく笑い返してくれる。
まぁ、わかってるのに聞く私も酷だけど。
「こういう場所、ベタじゃないですか?」
「かな?私初めてだけど。ここにきたの」
体育館裏、薄暗くて、少しの汚さをもって感じる、嫌悪感。
「叶奏さんは、どうして総長になろうと思いましたか?」
唐突の質問。
ゆっくりと流れる風が私の髪を撫ぜる。
「総長、かぁ。答えたら、私の聞きたいことにも答えてくれる?」
「……はい」
しっかりとそう返事をすると、私の目を真っ直ぐ見つめてくる。
私も、彼の目を真っ直ぐに見つめる。
総長って響き、一年経ったのにまだ慣れない。
いまだに私にはよく分からない存在なのかもしれない。
にっこり笑って見せると、弱々しく笑い返してくれる。
まぁ、わかってるのに聞く私も酷だけど。
「こういう場所、ベタじゃないですか?」
「かな?私初めてだけど。ここにきたの」
体育館裏、薄暗くて、少しの汚さをもって感じる、嫌悪感。
「叶奏さんは、どうして総長になろうと思いましたか?」
唐突の質問。
ゆっくりと流れる風が私の髪を撫ぜる。
「総長、かぁ。答えたら、私の聞きたいことにも答えてくれる?」
「……はい」
しっかりとそう返事をすると、私の目を真っ直ぐ見つめてくる。
私も、彼の目を真っ直ぐに見つめる。
総長って響き、一年経ったのにまだ慣れない。
いまだに私にはよく分からない存在なのかもしれない。