My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 6【最終章】
「兄貴ってばホント抜かりないわよねぇ。私もカノンのこと姉貴って呼んでいい?」
「リディ~~」
力なくリディの方を睨むと彼女は、あははと明るく笑った。
「うそ。でもいつかそう呼べたらいいなぁとは思ってるわよ」
そんなふうに悪戯っぽく言われて、また大きなため息が漏れてしまった。
「さ、もうそろそろ皆食堂に集まってくる頃よ。3人とも準備お願いね!」
「うぃーっス」
「あぁ」
「はーい」
そうして私たちは食事の準備に取り掛かったのだった。