My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 6【最終章】

「はい、もう大丈夫です」
「そりゃ良かった。ご馳走さん。夕飯も楽しみにしてるぜ。じゃあな!」
「あ、頑張ってください」

 そう声を掛けると、彼はにぃっと笑って手を振りながら食堂を出ていった。

「なんかすでに夫婦って感じっスねぇ」
「え」
「ホント。兄貴嬉しそう~」

 いつの間にか背後にいたコードさんとリディが呆れたふうにそんなことを言って私は慌てる。

「いやいや、だから私は」
「んじゃ、俺は寝てきまーす。お疲れーっス」
「手伝ってくれてありがとね、コード。おやすみ!」
「あ、おやすみなさい」

 そうして大きなあくびをしながらコードさんも食堂を出て行ってしまった。
< 14 / 440 >

この作品をシェア

pagetop