My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 6【最終章】
「はい、もう大丈夫です」
「そりゃ良かった。ご馳走さん。夕飯も楽しみにしてるぜ。じゃあな!」
「あ、頑張ってください」
そう声を掛けると、彼はにぃっと笑って手を振りながら食堂を出ていった。
「なんかすでに夫婦って感じっスねぇ」
「え」
「ホント。兄貴嬉しそう~」
いつの間にか背後にいたコードさんとリディが呆れたふうにそんなことを言って私は慌てる。
「いやいや、だから私は」
「んじゃ、俺は寝てきまーす。お疲れーっス」
「手伝ってくれてありがとね、コード。おやすみ!」
「あ、おやすみなさい」
そうして大きなあくびをしながらコードさんも食堂を出て行ってしまった。