My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 6【最終章】
色んな感情がごちゃまぜになって、私はもうひとつのベッドに腰を下ろした。
「だって、私は帰らなきゃいけないのに」
銀のセイレーンだとバレたということは、私が異世界から来た人間であることもわかったはずだ。なのに。
「帰らなきゃ、か」
「え?」
顔を上げるとセリーンが優しく微笑んでいた。
「何か心境の変化があったみたいだな」
全て見透かされているような台詞にドキリとする。
でも、セリーンにこの気持ちを話してしまっていいだろうか。
呆れられたり、否定されたりしないだろうか。
(ううん、セリーンはそんなことしない)
私は膝の上でぎゅっと拳を握って、こちらを見つめる彼女をまっすぐに見返した。
「あ、あのね、実は、私……ラグのこと好きになっちゃったみたいなんだ」
そう口にした途端だった。
なぜだか急に涙が溢れてきてセリーンの顔がみるみるぼやけていく。
「だって、私は帰らなきゃいけないのに」
銀のセイレーンだとバレたということは、私が異世界から来た人間であることもわかったはずだ。なのに。
「帰らなきゃ、か」
「え?」
顔を上げるとセリーンが優しく微笑んでいた。
「何か心境の変化があったみたいだな」
全て見透かされているような台詞にドキリとする。
でも、セリーンにこの気持ちを話してしまっていいだろうか。
呆れられたり、否定されたりしないだろうか。
(ううん、セリーンはそんなことしない)
私は膝の上でぎゅっと拳を握って、こちらを見つめる彼女をまっすぐに見返した。
「あ、あのね、実は、私……ラグのこと好きになっちゃったみたいなんだ」
そう口にした途端だった。
なぜだか急に涙が溢れてきてセリーンの顔がみるみるぼやけていく。