My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 6【最終章】
「なんだ?」
後ろを振り向くとセリーンが怪訝な顔をしていて、私は彼の消えていった方を見ながら答える。
「なんか大事な話があるから片づけが終わったら甲板に来てって。……アヴェイラの話かな?」
「ほお?」
セリーンはそんな声を出して私と同じ方向を見つめた。
「まぁ、行ってみようじゃないか」
「うん」
そうして、私たちは片づけを終わらせ、ギャレーにいるリディに一言伝えてから甲板へと向かった。