My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 6【最終章】
採掘をしている途中だったのだろう彼らの傍には様々な道具が置かれ袋の中にはごろごろと石が入っていた。
しゃがみ込んでその石をよく見てみると確かにキラキラと青く光る部分があった。よく磨けばきっとこの指輪のように綺麗な宝石になるに違いない。
「ごめんなさい」
小さく謝罪して、私は再び歩き出した。
しかし、少し進んだところでまた足を止めることになった。
「どっちだろう……?」
道が二手に分かれていた。
(そういえば私、例の立ち入り禁止の場所がどこにあるのか知らないや)
何か秘密があるとしたらそこなのに。今更ながら随分と無謀なことをしていることに気付く。