舞い始めた心
「自殺企図。左手首外傷あり。みちばらんさん22歳。血圧体温低下。痛み刺激に反応ありです。」
「理沙お前の友達か?」
「そうなんです。行った時には大分経っていたようで止血はしたんですが。」
「道場さーん道場さーんわかりますか?私は棚橋と申します。手首の怪我治しますよ。ちょっと眠くなるよ!」
目が覚めると白い天井が見えて、カーテンで囲われていて足元が空いている。
何かのサインがあるのか、医者と看護師が来た。
「道場さん?わかる?」
小さく頷く。
「今日はICUで過ごしてもらうよ。少し鎮静弱めよう!道場さん苦しいときは看護師さん居るからね?」
ネームに棚橋と書いてある先生に
優しく言われた。