ヤマジ君の…ヒミツ★
「これ……」
ヤマジ君が見つけたもの。
それは10センチ四方ぐらいの小さな箱だった。
ピンクの紙箱に赤いギンガムチェックのリボンがかけてある。
いかにも手作りで用意したプレゼントって感じだ。
「お、それ何?」
工藤聡史がその箱に興味を示して手を伸ばした。
だけどそれは井川加奈子の声によって止められた。
「やめて! これは……なんでもないねん」
井川加奈子はそう言ってその箱を誰にも奪われまいと、自分の手の中に収めた。
あたしのいる位置からは彼女の表情は読み取れなかったけど、耳まで真っ赤になっている。
「ほんとに……なんでもないから……」
井川加奈子はもう泣き出すんじゃないかってぐらい震える声で呟いていた。
ヤマジ君が見つけたもの。
それは10センチ四方ぐらいの小さな箱だった。
ピンクの紙箱に赤いギンガムチェックのリボンがかけてある。
いかにも手作りで用意したプレゼントって感じだ。
「お、それ何?」
工藤聡史がその箱に興味を示して手を伸ばした。
だけどそれは井川加奈子の声によって止められた。
「やめて! これは……なんでもないねん」
井川加奈子はそう言ってその箱を誰にも奪われまいと、自分の手の中に収めた。
あたしのいる位置からは彼女の表情は読み取れなかったけど、耳まで真っ赤になっている。
「ほんとに……なんでもないから……」
井川加奈子はもう泣き出すんじゃないかってぐらい震える声で呟いていた。