ヤマジ君の…ヒミツ★
あたしはふと自分の足元に落ちていたカードのようなものに気づいた。
それは井川加奈子が手にしている箱にかけられていたリボンと同じ柄のカードだった。
きっとあの箱に添えられていたんだろう。
そっとそのカードを拾う。
わざと読むつもりもなかったのだけど、あたしにはそこに書かれていたメッセージが見えてしまった。
これ……。
一瞬迷った。
このまま誰にも見せずに井川加奈子に返すべき?
相変わらず恥ずかしそうにうつむいている井川加奈子と、彼女を心配そうに見つめているヤマジ君の表情を交互に見比べた。
そして、決めた。
あたしがヤマジ君にしてあげられること。
王子様へのプレゼント。
「ヤマジ君……これ」
それは井川加奈子が手にしている箱にかけられていたリボンと同じ柄のカードだった。
きっとあの箱に添えられていたんだろう。
そっとそのカードを拾う。
わざと読むつもりもなかったのだけど、あたしにはそこに書かれていたメッセージが見えてしまった。
これ……。
一瞬迷った。
このまま誰にも見せずに井川加奈子に返すべき?
相変わらず恥ずかしそうにうつむいている井川加奈子と、彼女を心配そうに見つめているヤマジ君の表情を交互に見比べた。
そして、決めた。
あたしがヤマジ君にしてあげられること。
王子様へのプレゼント。
「ヤマジ君……これ」