ヤマジ君の…ヒミツ★
「カナコ、オレ、ハンバーグ食いたい。作れる?」
ヤマジ君は帰る間際、マフラーを巻きながら井川加奈子に問いかけていた。
その表情はあたしが見たこともないぐらいとろけそうで幸せそうな笑顔だった。
「当たり前やん! あたしを誰やと思ってんの?」
井川加奈子はまたヤマジ君の背中をパシンと叩いた。
「目玉焼きも乗せてよね」
「ハイハイ」
なんて言いながら二人は出て行ってしまった。
だけどしばらくして、なぜかヤマジ君だけが戻ってきた。
そして彼はまっすぐにあたしの前にやってくる。
走ってきたのかほんの少し息を切らして。
「……オレ、思い出した。質問されてたのに、答えてなかった」
「へ? 質問?」
あたしは何のことだかわからずにキョトンと首を傾げる。
「保健室で聞かれたこと」
ヤマジ君はにっこり微笑んで言った。
「オレ、普通に女の子が好きだし」
ヤマジ君は帰る間際、マフラーを巻きながら井川加奈子に問いかけていた。
その表情はあたしが見たこともないぐらいとろけそうで幸せそうな笑顔だった。
「当たり前やん! あたしを誰やと思ってんの?」
井川加奈子はまたヤマジ君の背中をパシンと叩いた。
「目玉焼きも乗せてよね」
「ハイハイ」
なんて言いながら二人は出て行ってしまった。
だけどしばらくして、なぜかヤマジ君だけが戻ってきた。
そして彼はまっすぐにあたしの前にやってくる。
走ってきたのかほんの少し息を切らして。
「……オレ、思い出した。質問されてたのに、答えてなかった」
「へ? 質問?」
あたしは何のことだかわからずにキョトンと首を傾げる。
「保健室で聞かれたこと」
ヤマジ君はにっこり微笑んで言った。
「オレ、普通に女の子が好きだし」