ヤマジ君の…ヒミツ★
工藤聡史はとりあえず回れ右して、なぜかまた校舎に戻ろうとする。


だけど、それを呼び止める人達がいた。


「サトシ!」



校門前には女の子が3人立っていた。

3人が3人とも違う制服を着ていて、両手を組んで仁王立ちしている。

なんか……怖っ。

工藤聡史じゃなくても怖くて逃げ出したくなるだろう。


やがて工藤聡史はあっという間に彼女達に取り囲まれる。



「ちょっと、どういうことなん?」
「あたし以外にも手出してたん?」
「誰が好きなんよ? この場で選んでよ?」
「なんで連絡取れへんの?」


彼女達は口々に文句を言いながら工藤聡史に詰め寄る。

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