ヤマジ君の…ヒミツ★

――沈黙。




――沈黙。



――沈黙。


――さらに沈黙。



シーン……みたいな。



なっ。

何なのよっ。

なんか言いなさいってばっ!



ヤマジ君はさっきと表情一つ変えずにあたしの目をじっと覗き込む。


その距離がどんどん近くなってきていて、気が付けばすぐ目の前にヤマジ君の顔のアップが!


あたしの体はもうカチンコチンに固まって瞬きすら忘れていた。

ううっ。

こんな美形に見つめられると、すごい迫力。



やがて吐息まで感じられるほど迫ってきたところで、彼の息があたしの鼻先にフッとかかった。


ヤマジ君のキレイな桜色の唇がゆっくりと開かれる……。






「キミ……って……」
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