ヤマジ君の…ヒミツ★
「へ? 何?」
キョトンと首を傾げるあたしの顔に工藤聡史までが注目する。
「鼻血出てんで」
へ?
ぷぎゃ。
慌てて鼻の下に手をやって確認すると、指先が真っ赤に染まっていた。
「大丈夫……? 桜谷さん?」
心配そうにあたしの顔を覗き込むヤマジ君の顔が霞んで見えた。
「うん。大丈夫」
「桜田ですけど……」と呟いたつもりだったけど、きっとそれは声になっていなかったと思う。
やがてどんどん視界が暗くなっていき……真っ暗になるころ、あたしの意識も遠のいていった。
倒れかけたあたしを、誰かが抱きとめてくれたのだけはわかったけど。
キョトンと首を傾げるあたしの顔に工藤聡史までが注目する。
「鼻血出てんで」
へ?
ぷぎゃ。
慌てて鼻の下に手をやって確認すると、指先が真っ赤に染まっていた。
「大丈夫……? 桜谷さん?」
心配そうにあたしの顔を覗き込むヤマジ君の顔が霞んで見えた。
「うん。大丈夫」
「桜田ですけど……」と呟いたつもりだったけど、きっとそれは声になっていなかったと思う。
やがてどんどん視界が暗くなっていき……真っ暗になるころ、あたしの意識も遠のいていった。
倒れかけたあたしを、誰かが抱きとめてくれたのだけはわかったけど。