ヤマジ君の…ヒミツ★
入学式の日、ヤマジ君はあの木の下で友達と楽しそうに話していた。
一瞬で目を奪われたあたしは、彼から目をそらすことができなかった。
その容姿は本当に少女漫画から抜け出だしてきたかのようだったから。
風が吹いて、柔らかそうな薄茶色の髪がサラサラと揺れる。
頭上にあるピンク色した桜の花が、彼の存在自体を祝福しているようだった。
偶然にも同じクラスになって、一緒に保健委員にもなれた時には夢を見てるんじゃないかって思ったほどだった。
この一年間、毎日学校に来るのが楽しみでしょうがなかった。
ヤマジ君はあまりしゃべらない。
はしゃいでクラスの中心にいるような、そんな人物じゃなかった。
だけどその存在感は圧倒的で、誰もが彼に目を奪われてしまう。
そんな周囲の熱い視線に彼が気付いているとは思えない。
ヤマジ君はいつも飄々としていてマイペースだった。
窓際の席で頬杖ついて、ほんのちょっとつまらなそうに窓の外を眺めていたかと思ったら、コクンコクンと居眠りを始めたり。
そんな姿を観察していると、どんどんヤマジ君に興味が湧いた。
ヤマジ君は今何を考えているんだろう……。
そのキレイな瞳には何が映っているんだろう……ってね。
一瞬で目を奪われたあたしは、彼から目をそらすことができなかった。
その容姿は本当に少女漫画から抜け出だしてきたかのようだったから。
風が吹いて、柔らかそうな薄茶色の髪がサラサラと揺れる。
頭上にあるピンク色した桜の花が、彼の存在自体を祝福しているようだった。
偶然にも同じクラスになって、一緒に保健委員にもなれた時には夢を見てるんじゃないかって思ったほどだった。
この一年間、毎日学校に来るのが楽しみでしょうがなかった。
ヤマジ君はあまりしゃべらない。
はしゃいでクラスの中心にいるような、そんな人物じゃなかった。
だけどその存在感は圧倒的で、誰もが彼に目を奪われてしまう。
そんな周囲の熱い視線に彼が気付いているとは思えない。
ヤマジ君はいつも飄々としていてマイペースだった。
窓際の席で頬杖ついて、ほんのちょっとつまらなそうに窓の外を眺めていたかと思ったら、コクンコクンと居眠りを始めたり。
そんな姿を観察していると、どんどんヤマジ君に興味が湧いた。
ヤマジ君は今何を考えているんだろう……。
そのキレイな瞳には何が映っているんだろう……ってね。