ヤマジ君の…ヒミツ★
そんなこと考えながら、窓の外の桜の木の枝が風に揺れているのをぼんやり眺めていた。

春はまだ遠いような……だけど、あっという間にやってきそうな気もする。


この景色がまたピンク色に染まる頃、あたし達は2年生になる。



ヤマジ君ともお別れかもしれない。



そしたらもう、今までみたいに、ただ教室に行くだけで彼の姿を見ることができるのが当たり前だった生活はなくなってしまう。



「ヤマジ君……大丈夫かな」




あたしはポツリと呟いた。



ヤマジ君は今頃、大釜先生と……。


なんでだろう。


胸がざわざわする。

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