ヤマジ君の…ヒミツ★
「ほぇ? あたっ……あたし? あたしは……えーと……そうそう。保健の授業のことでね、ちょっと大釜先生に質問とかあってね」
「ふーん。何がわからへんの? 保健のことなら、何でもオレに聞いてくれたらいいのに」
意味深に笑いながら、あたしの肩を抱いてポンポンと叩く工藤聡史。
“秒殺”――そんな言葉が頭に浮かんだ。
普通の女子ならこの瞬間に彼の術中にハマってしまうんじゃないかしら。
ま、あたしはそんじょそこらの女子とは違いますからね、おあいにくさま。
「こういうの、やめなさいよぉ」
あたしは汚い物でも触るかのように、工藤聡史の手を指先でつまんであたしの肩からどけた。
「とにかく! ヤマジ君はここにはおらへんねんから!」とあたしが彼をつっぱねた時。
その発言を覆すような声が教官室から漏れ聞こえてきた。
「あぁッ……! ヤマジッ……」
「ふーん。何がわからへんの? 保健のことなら、何でもオレに聞いてくれたらいいのに」
意味深に笑いながら、あたしの肩を抱いてポンポンと叩く工藤聡史。
“秒殺”――そんな言葉が頭に浮かんだ。
普通の女子ならこの瞬間に彼の術中にハマってしまうんじゃないかしら。
ま、あたしはそんじょそこらの女子とは違いますからね、おあいにくさま。
「こういうの、やめなさいよぉ」
あたしは汚い物でも触るかのように、工藤聡史の手を指先でつまんであたしの肩からどけた。
「とにかく! ヤマジ君はここにはおらへんねんから!」とあたしが彼をつっぱねた時。
その発言を覆すような声が教官室から漏れ聞こえてきた。
「あぁッ……! ヤマジッ……」