片思いー終わる日はじめる日ー
「はい、井森さん。あたしたちも、さっさとしよう」
「いやだ、相田。安藤が重いって言ってるじゃーん」
「…………」
だからなに?
やらなきゃいけないことは、さっさとやろうよ。
「――どいてくれる?」
入り口でまだもたもたしている男子組の横を通り過ぎるとき、ふと目に入ったもの。
白い短パンから延びた足。
うっそぉぉぉぉ。
赤根ってば男子のくせに、なんだってそんなにスベスベなのよ。
ただでさえ長さが気にいらないのに、どうなってるの?
あたしは、ちょっぴり毛深いかなぁ…って気にしてるのよ。
なんだか、とっても――、怒り。
「ねぇ相田ぁ。だれか手伝ってくれないかしらねぇ……」
「ゃ…」
井森さんたら、そういうぶりっ子やめて。
「先生はふたりで行ってこいって言ったんだから。持てると思ってるんだよ。さ、早くしよう」
赤根があたしをチラッと見た。
な、によ。
「わかった。待ってな。女子のも持っていってやるよ」
「えええええ」
声を出したのは安藤くんで、心のなかで叫んだのはあたし。
「いやだ、相田。安藤が重いって言ってるじゃーん」
「…………」
だからなに?
やらなきゃいけないことは、さっさとやろうよ。
「――どいてくれる?」
入り口でまだもたもたしている男子組の横を通り過ぎるとき、ふと目に入ったもの。
白い短パンから延びた足。
うっそぉぉぉぉ。
赤根ってば男子のくせに、なんだってそんなにスベスベなのよ。
ただでさえ長さが気にいらないのに、どうなってるの?
あたしは、ちょっぴり毛深いかなぁ…って気にしてるのよ。
なんだか、とっても――、怒り。
「ねぇ相田ぁ。だれか手伝ってくれないかしらねぇ……」
「ゃ…」
井森さんたら、そういうぶりっ子やめて。
「先生はふたりで行ってこいって言ったんだから。持てると思ってるんだよ。さ、早くしよう」
赤根があたしをチラッと見た。
な、によ。
「わかった。待ってな。女子のも持っていってやるよ」
「えええええ」
声を出したのは安藤くんで、心のなかで叫んだのはあたし。