片思いー終わる日はじめる日ー
髪の毛はくしゃくしゃになったけど、あたしは怒るどころか笑っていた。
返事だってちゃんと「はい、クマちゃんセンセ!」って。
そして――…。
あたし、相田 有美は、なんとほぼ1年ぶりに、コートのなかのダイナマイト娘として復活したのだ。
わっはははははは。
「こーら、相田。気ィ散らしてんじゃないぞぉ。全力ダッシュ!」
クマのやつ、するどい。
ハッフッ ハッフッ
テニスコートの脇を通過。
「うーみー。がんばれよぉ」
井森がラケットを振る。
がんばってるんだ、よぉぉぉ。
50メートル。
30メートル。
ゴ――ル!
「はい、ラスト1周ぅ」
えーっ!
「冗談だ」
クゥマァ。キッツイ冗談やめて。
はぁ はぁ はぁ
「止…まると、汗…吹きだすぅぅ」
「ほらほら相田。ちゃんと整理運動してクールダウンしないと、疲れが残るよ。…いっち、に。いっち、に」
「は…い、キャ…プテン」
運動部なのに頭脳派なんだ…か、らぁ。
「よーし、吸ってぇ、吐いてぇ。運動してすぐ座るとねぇ…吸ってぇ…痔になるよ、相田。…吐いてぇ」
ひぇぇぇぇ。
いちいち豆知識、いりませんからぁ。
「うふふ。さぁ、1年は撤収作業! 2年3年は解散。――ファイ!」
「ザス!」
とにかくやっと。
あたしはあたしの世界に帰ってきた。
返事だってちゃんと「はい、クマちゃんセンセ!」って。
そして――…。
あたし、相田 有美は、なんとほぼ1年ぶりに、コートのなかのダイナマイト娘として復活したのだ。
わっはははははは。
「こーら、相田。気ィ散らしてんじゃないぞぉ。全力ダッシュ!」
クマのやつ、するどい。
ハッフッ ハッフッ
テニスコートの脇を通過。
「うーみー。がんばれよぉ」
井森がラケットを振る。
がんばってるんだ、よぉぉぉ。
50メートル。
30メートル。
ゴ――ル!
「はい、ラスト1周ぅ」
えーっ!
「冗談だ」
クゥマァ。キッツイ冗談やめて。
はぁ はぁ はぁ
「止…まると、汗…吹きだすぅぅ」
「ほらほら相田。ちゃんと整理運動してクールダウンしないと、疲れが残るよ。…いっち、に。いっち、に」
「は…い、キャ…プテン」
運動部なのに頭脳派なんだ…か、らぁ。
「よーし、吸ってぇ、吐いてぇ。運動してすぐ座るとねぇ…吸ってぇ…痔になるよ、相田。…吐いてぇ」
ひぇぇぇぇ。
いちいち豆知識、いりませんからぁ。
「うふふ。さぁ、1年は撤収作業! 2年3年は解散。――ファイ!」
「ザス!」
とにかくやっと。
あたしはあたしの世界に帰ってきた。