笑顔のそばに
「まあまあ、落ち着いて。」
『落ち着いていられるかあーっ!』
…うるさっ
「今度ゆっくり私が話を聞くから。
久しぶりにカラオケにでも行かない?」
『あり。行こ。絶対。』
本当に愚痴とかストレスが溜まってるんだなあー…
百合香がこうして興奮気味に話すこと自体あまりないから。
ちょっと驚いてる私がいる。
『いやいや、突然電話してごめんね?』
「それは別にいいけど。」
『麗華の近況報告もあれば聞いとくよ?』
うん、百合香だいすきっ
報告すること…何かあったっけ?
『ほら、彼氏ができたーとか、好きな人できたーとかない?』
「あっ、ある。
彼氏出来た。今日。」
『は?!今日?!
…はあ〜…聞くんじゃなかった。
やっぱり麗華可愛いからできるんだねえ…その仏頂面で…』
仏頂面は言い過ぎだと思う…
私だって無表情なのは自覚してるもん…
「こんな私の事受け入れてくれる優しい子。」
…いずれ別れる時が来る気がする。
将斗くんは優しいから。
同情で付き合ってくれたとしか思えない。
だからこの関係も、いずれ終わる。
ひと時の、幸せだから。
『麗華はその子のこと好きなの?』
「…うん。好き…」
…に、なりたい人。
と同時に好きになったらいけない気がする人。
だって、将斗くんに好きな人が出来たら終わりな関係だから。
…本当にひと時だけだって自覚してる。
いずれ、悲しい結末になることも。
『麗華?』
「ん、ごめん、ぼーっとしてた。」
それから百合香に全てを話した。
酔った勢いで言ってしまったことや同情で付き合ってくれてると思ってること、いずれ別れが来ることも。
『自信持ちなよ、麗華』
「…んー」
『別れたらパーッと飲み会でも開こうよ。』
「…ふふっ、あり。」
何となく、1番仲のいい友人の百合香には伝えておきたかったんだ。
『ごめん明日早番だ、寝る。』
「ん、了解。頑張って…」
『突然かけてごめんね?でも久々に声聞けてよかった。絶対また会おうね。』
「うん、絶対、約束。じゃあね。」
電話は私から切った。
案外長電話してしまっていたみたいだ。
ーコンコン…
「はい?」
部屋のドアがゆっくりと開いてお母さんが顔を出す。
「麗華ー、お風呂…ってあんたどんだけ呑んでるの?!」
「呑みすぎた。」
「全く…」
文句言いながらも缶を拾い集めてくれるお母さんは優しい。
「ほら、お風呂行っておいで。」
「はーい。」
私は着替えを持ってお風呂に向かう。
将斗くんから返事がないことを確認して携帯はそのまま布団の上に放置して行った。
多分もうバイトしてるだろう。
『落ち着いていられるかあーっ!』
…うるさっ
「今度ゆっくり私が話を聞くから。
久しぶりにカラオケにでも行かない?」
『あり。行こ。絶対。』
本当に愚痴とかストレスが溜まってるんだなあー…
百合香がこうして興奮気味に話すこと自体あまりないから。
ちょっと驚いてる私がいる。
『いやいや、突然電話してごめんね?』
「それは別にいいけど。」
『麗華の近況報告もあれば聞いとくよ?』
うん、百合香だいすきっ
報告すること…何かあったっけ?
『ほら、彼氏ができたーとか、好きな人できたーとかない?』
「あっ、ある。
彼氏出来た。今日。」
『は?!今日?!
…はあ〜…聞くんじゃなかった。
やっぱり麗華可愛いからできるんだねえ…その仏頂面で…』
仏頂面は言い過ぎだと思う…
私だって無表情なのは自覚してるもん…
「こんな私の事受け入れてくれる優しい子。」
…いずれ別れる時が来る気がする。
将斗くんは優しいから。
同情で付き合ってくれたとしか思えない。
だからこの関係も、いずれ終わる。
ひと時の、幸せだから。
『麗華はその子のこと好きなの?』
「…うん。好き…」
…に、なりたい人。
と同時に好きになったらいけない気がする人。
だって、将斗くんに好きな人が出来たら終わりな関係だから。
…本当にひと時だけだって自覚してる。
いずれ、悲しい結末になることも。
『麗華?』
「ん、ごめん、ぼーっとしてた。」
それから百合香に全てを話した。
酔った勢いで言ってしまったことや同情で付き合ってくれてると思ってること、いずれ別れが来ることも。
『自信持ちなよ、麗華』
「…んー」
『別れたらパーッと飲み会でも開こうよ。』
「…ふふっ、あり。」
何となく、1番仲のいい友人の百合香には伝えておきたかったんだ。
『ごめん明日早番だ、寝る。』
「ん、了解。頑張って…」
『突然かけてごめんね?でも久々に声聞けてよかった。絶対また会おうね。』
「うん、絶対、約束。じゃあね。」
電話は私から切った。
案外長電話してしまっていたみたいだ。
ーコンコン…
「はい?」
部屋のドアがゆっくりと開いてお母さんが顔を出す。
「麗華ー、お風呂…ってあんたどんだけ呑んでるの?!」
「呑みすぎた。」
「全く…」
文句言いながらも缶を拾い集めてくれるお母さんは優しい。
「ほら、お風呂行っておいで。」
「はーい。」
私は着替えを持ってお風呂に向かう。
将斗くんから返事がないことを確認して携帯はそのまま布団の上に放置して行った。
多分もうバイトしてるだろう。