【完】今夜も愛してあげる。
都内の雑居ビルで、3階が探偵事務所、2階が美容院、1階がオシャレなカフェになっているみたい。
カフェで時間を潰そう。
入店と共にベルの音が鳴る。
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
「1人です」
爽やかイケメンの店員さんが笑顔で迎えてくれた。
ちょっとだけあの人に似てるような……何言ってんの私。
「カウンターのお席で宜しいでしょうか?」
「あ、はい」
テーブル席はお客さんでいっぱいだから、中央のカウンター席に案内された。