【完】今夜も愛してあげる。
「俺は話すことなんかない」
湊叶さんの顔を見ることなく、一言だけ言ってヘルメットを被る彼。
「だったら、せめて俺のどこが気に入らないのか言って欲しい。直す努力をするから。
出来るなら、親友だった学生の頃に戻れないかと思ってる」
「親友と思った事は1度もないし、お前のその性格がずっと嫌いだった」
「………」
拒絶する物言いに呆然として、何も言えなくなってしまっている。
これじゃ可哀想だよ。
「何もそこまで突き放さなくても良くないですか?」
まだ何か?と言わんばかりに見られる。
「部外者が口出ししてすみません。
でも、避けられてる理由も分からない中で頑張って歩み寄ろうとしているんですから、どうにか話し合いの場を作って貰えませんか?お願いします!」
「智紗……」
「…あんた1人で明日の14時に桜木公園まで来たら、考えてやってもいい」