【完】今夜も愛してあげる。
急に目付きが変わり、怒りの感情が全身から出ているのを目の当たりにして思わず後ずさる。
どうしよう、頑固って言ったのが不味かったのかな。
口は災いの元だって事を身に染みた。
朝哉さんは素早く私の元へ近づくと、素早く腕を強く掴む。
「痛っ!」
「傍から見ればそう思われてるのかもしれないが、どうでもいい。今日、やっと俺の無念を晴らせるんだからな」
今の朝哉さんには何を言っても無駄みたい。
「自分の妻が犯されている所を写真に収めてアイツに送り付け、嫉妬で歪んだ顔を目に焼き付けてやる。」
恐ろしい単語が聞こえてゾクッとした。
え、まさか……私襲われるの…?
自分の中の警告音がけたたましく鳴り響く。
逃げなきゃ…!
「今なら此処でするか、適当なホテルでするか選ばせてやろうか?」
「どっちも嫌です!離してください!警察呼びますよ!!」