【完】今夜も愛してあげる。
打開策を必死に考えていた矢先に、バッグの中を開けて中身が取り出される。
「……こんなもので身が守れると思っていたとは、随分と舐められたものだ。
お前の旦那が助けに来てくれなくて残念だったな?
大人しく現実を受け入れろ。」
私のスマホも防犯グッズも全部没収されてしまった。
もう為す術がない。
朝哉さんはちょうど死角になって見えない茂みの所へ私を運ぶと乱暴に降ろした。
そしてシャツに手をかけてボタンを外し、左右に開くと同時に素肌が彼の視線に晒される。
「……や、やだっ!お願い、やめて!!」
余りの羞恥に身を捩り最後の抵抗をしてみたけど、朝哉さんは嘲笑うだけ。冷たい指先が下着ごと胸に触れて涙が出てきた。