【完】今夜も愛してあげる。
怖くて、体全体に力が入らない。
ああ、どうしてこうなってしまったんだろう。
湊叶さんに行くなと言われたのに、大丈夫だと過信していた私が悪い。
不本意とは言え他の人に抱かれたと知られたら、流石の湊叶さんも憤慨して愛想を尽かしてしまうはず。
もし湊叶さんと離婚したら、お父さんの顔に泥を塗ることになる。
湊叶さん、お父さん、ごめんなさい……
ぎゅっと目を瞑ったその時───
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