【完】今夜も愛してあげる。
その日を境に、毎日の夜に時間を掛けて最低1回は繋がるようになり、
最初から最後まで彼に任せっぱなしというやり方で、私はただ横たわっているのみ。
いわゆるマグロ女子だから、きっとそのうち興味を失くすよね。
それならそれでさっさと離婚して、やっと行動が自由になってライブに行けると思っていた。
でも、嫌になるどころか「違う体勢でやってみないか」と言われて、されるがままに座位を経験した。
より深いところに性器が侵入され、声も2倍大きくなる羽目に。
どうして?
私から湊叶さんを気持ちよくさせたことは1度もないし、テクニックすらも持ち合わせていないこんな女の何処がいいのか。
さっぱり分かんない。
いつもの営みが終わった後に、
「俺達の子供、絶対可愛いよね」と私のお腹を撫でた時はビックリした。
え……まさか妊娠させるつもり?
待って、そこまでは聞いていないよ!?
まだ子供を産む覚悟もない。
何だかんだ体の関係を許したけど、
それは欲を満たす為だけのセフレみたいな扱いだと思ってて、
本気で家族になるという考えは頭になかった。