【完】今夜も愛してあげる。
いつもは今からキスするよって言ってくれたり、目で合図してくれるのに。
湊叶さんが別人になったみたいで、心配になる。
指でうなじをなぞられてまたビクッと体が跳ねた。
「……ねぇ、智沙。俺は智沙だけを愛してるんだよ?
毎日言葉で伝えているし、体にも教えてるつもりだった。
……なのに、まだ分かってなかったんだね」
へ、何のこと言ってるの…!?
まさか探偵雇ったのバレた?
「そ、そんなことないです!ちゃんと伝わってます!」
危険を察知して、必死に弁解しようとするも時すでに遅し。
私の後ろに回り込んで逃げないようにがっちりホールドされ、片手で私の秘部を執拗に弄られる。
「ひゃあっ……!!」
「悪いけど、今夜はしばらく寝かせてあげられない」と怪しく笑うのを見て、
あ、これ明日立てなくなるやつだって悟った。
怒られるようなことした覚えはない。
だけどどうすることもできなくて、大人しく受け入れるしかなかった。