【完】今夜も愛してあげる。
◇
――――深夜1時
性行為が始まって3時間くらい経ち、
後背位の状態でずっと突かれまくって、私は枕に顔を押し付けてひたすら嬌声が出るのを抑えている。
「声を我慢するな」と顔を上げさせ、しつこいほどにキスや愛撫もされた。どんな鬼畜。
ゴムに精液を出したら付け替えてまた出しての繰り返しで、終わりが全く見えない。
何回やれば気が済むのよ、この絶倫男……!
身に覚えのない怒りに付き合わされて、いい迷惑だよ!
ヤバ、このままイカされ続けたら気絶しそう……
「みなと、さ………っ、あっ!
お願いです、もう、許してくださ……っ」
「駄目だ。ほら、お尻下がってるよ」
何度懇願しても聞き入れて貰えず、下手したら朝まで続きそうで怖い。
……ああ、どこで選択肢を間違えたんだろう。
もし過去に戻れるなら、お見合いした時からやり直したい。
ルート変更願います。
彼の重みを感じながら、
浮気以外の決定的な彼の秘密を知れば、ここから逃げられるかもしれない、とうっすら考える。