【完】今夜も愛してあげる。






「へぇ、考え事してる余裕なんてあったんだ。
もっと激しくしてもいいってことだよな」



と私の上にのしかかり、鎖骨に鬱血痕をつける湊叶さんの目から激しい嫉妬の炎が見えた気がする。


何か余計に怒らせたんだけど、解せぬ。





その後も好き放題され続けて、解放されたのはなんと朝5時。


湊叶さんは満足そうな顔して出勤していった。


成人男性ってこんなに性欲強いの?


おかげで私は腰が痛くてベッドから1ミリも動けず、家事が何一つできやしない。

ま、普段からほぼやってないに等しかったんだけどね。




部屋からキッチンへ移動するのにも一苦労で、まるで足腰が弱った老人みたいになっていた。


DVDも観る気になれなくて、大人しく安静にしていたら湊叶さんが帰ってきて掃除や洗濯と全部やってくれた。


今日やるのはお休みにしてくれないと身体が持たない。



< 43 / 200 >

この作品をシェア

pagetop