【完】今夜も愛してあげる。




静かに離れた後、



「何、もっとされたかった?」


と挑発するように口角を上げるのが色っぽくてまた心臓が鼓動した。




「本当に可愛いな智沙は」



私を探しに来たときは焦ってたくせに、もう余裕そうにしてると思ったら、


お互いのおでこをくっつけてくる彼の瞳に情欲を見つけてた。


夜の時の瞳とよく似ている。




私だけに見せる顔なのかと思うと、嬉しくて お腹の奥がキュンと疼いた。




「そんな物欲しそうな目されたら、止まらなくなるだろ。
続きは明日にお預けだな」



私ばっかりがぐずぐずに溶かされてるから、


いつか湊叶さんの余裕を崩せるようになりたい。





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