【完】今夜も愛してあげる。



そうやって彼は、私が敏感に反応する所を知り尽くし、そこを重点的に吸い付いて責めまくる。


何度果てようが最短で絶頂まで登り詰めてくる鬼畜さ。


あまりにしつこいから、終わった後の疲労感が尋常じゃない。


「そろそろ疲れたのでやめてください……」


掠れ声で訴えて、私の秘部に顔をうずめる湊叶さんの頭を叩いたり髪を引っ張ったりしたけど、微動だにしない。


逃げようとすれば腰を掴まれて、お仕置きだと言わんばかりにまた舐められるから


ああ、抵抗するだけ無駄なんだと悟った。



「もうイくから、無理!!」



と叫ぶように口走れば、


「下の口だけじゃなくて、上の口も素直になったね」



満足そうに微笑む美しい顔を初めて殴りたいと思った。



やっと正常位で入ってきて3回ほど果てた後、髪を撫でられたのを最後に意識が途絶える。



今まで恋人いたことないから分かんないけど、世の中のカップルは毎回こんな激しくて執拗な性行為をやってんの?


このままだったら快楽の波に溺れて堕ちてしまいそう。


もうこんな人と暮らせないって何度思ったかな。




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