憂鬱な女
パソコンを立ち上げ烏龍茶を冷蔵庫から取り出す。
カラカラに乾いた喉に冷たい液体が流れ込む。
コップがすぐに空になり、また注いで流し込む。
チョコはテーブルの下から私をジッと見ている。
「なに見てんのよ？」
声に反応してチョコはシッポを振って私の足元に近づく。
仕方がないので”高い高い”をする。
そうするとチョコは口を開けて喜んだ。

ネットに接続してオンラインゲームを始める。
クリックで攻撃してモンスターを殺しアイテムを手に入れる。
それを永遠と繰りかえす。頭はモンスターを殺す事に没頭しているので心地が良い。
あっという間に時間が過ぎる。
アイテム集めに飽きたらチャット集団に混じり会話を弾ませる。
私は一人ぼっちなんかじゃないんだ。だから淋しくなんかない。




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表紙・目次

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